第5章 遊園地の観覧車
目を覚ますと、隣にはさとみくんが居た。
ここは、さとみくん家の車の中だ……。
「お前ぐっすり寝てたな」
「えっ?」
もしかして、私……遊び疲れて寝ちゃってた?
「お前相変わらず可愛い寝顔してんな」
「えっ……」
「今日はお疲れさん。あんな告白して悪かった。だけど、お前のこと本気で好きだから。考えてくれるだけで嬉しいからな」
「うん……」
「じゃあな、愛奈」
「うん、ばいばい、さとみくん」
私はさとみくんの車から降りて、玄関の前で車を見送った。
私は家に入り、自室のベッドで寝転んだ。
人生で二回も告白されるなんて夢にも思わなかった。
しかも、あんなイケメンにコクられた……。
私はどうすればいい?
私はなーくんとさとみくんのどちらを選べばいいのだろうか。
私は、クラスメイトの莉犬くんに相談した。
『俺は愛奈ちゃんが好きだと思う人を選んだ方が良いよ』
やっぱり莉犬くん優しいなぁ……。
私が好きだと思う人か……。
なーくんもさとみくんも好きだけど、きっと二人が思ってる好きとは違う。
じゃあ、私はどうすればいいんだろう……。