第6章 ドキドキの文化祭
そして、るぅとくんが説明してくれた。
「僕らの学年ギリギリで4クラスに分けてて、本当に人数が少ないんです。上の先輩達も僕達ほどではないですが、人数が少なくて……御祖父様が廃校だって言い出して……」
「えぇ……」
かなりの問題じゃん!どうすればいいんだろう……。
「どうやったら、アピール出来るかってことだよ」
ころんくんの言葉通り、この文化祭ですとぷり学園をアピールしなきゃいけない。
「あっ……思いついた」
つい、声に出してしまった。
「えっ?なになに!?」
ジェルくんが言い詰めてくる。言うしかない。
「生徒会六人でライブすればいいんだよ!」
「えぇ!?」
六人がオーバーリアクションをする。
「だって、みんなイケメンだもん!行けるよ!かませるよ!」
せっかくなので、なーくんの言葉を借りさせて頂きました。
「うーん……作曲ぐらいなら出来ます」
あの怖いるぅと会長が音楽に特化してるだと!?申し訳ないけど、そんなイメージ全く……いや、良い家だからこそ、そういう習い事させるよね。
「文化祭らしい曲と……ラップバトルにしちゃおう」
「えぇ?愛奈、俺達学生だぞ?」
さとみくんの質問の意味が全く分からない……。これはさとみくん自身が混乱しているね。
「寮に帰ったら話そう!放課後はクラスの準備があるからね」
「せやな!」
「そうしよう!」
ジェルくんとなーくんが可愛い反応をしたところでチャイムが鳴り、みんなは教室から出て行った
「マジでやるの……?」
「うん!」
莉犬くんは私の返事に苦笑いを浮かべた。