第5章 遊園地の観覧車
地面に降り立った時、私達は酔いでフラフラしていた。
「うわぁ〜疲れた〜」
私はさとみくんにふざけて寄りかかった。
「おいおい、どんだけ疲れてんだよ。昼食うか?」
「うっ、うん……」
そういえばそんな時間になっていた。
私達はフードコートに行った。
「おい!さとみ!抜け駆けはずるいぞ!」
「何で二人だけでどっか行くねん!」
なーくんとなぜかジェルくんがさとみくんに怒鳴っている。
「ジェルくんは黙ってて」
「ええ……」
なーくんに冷たく言われて、ジェルくんはとってもガッカリしている。
すると、さとみくんに手を掴まれた。
「#NANA1#、行くぞ」
「ええー!?」
さとみくんに思いっきり引っ張られて連れて来られた先はちょっと高い遊園地内のレストランだった。
「何頼む?」
「えーと……」
メニュー表を見て私は悩む。
「生ハムパスタで……」
「お前もっと高ぇの食えよ。俺が出してやるから」
「えっ!?それはダメ!遠慮しとく!」
「俺はこのロブスター乗せのパスタで行くわ」
「ええ……」
さすが坊っちゃん、頼むスケールがちげぇよ……。
あっ、私の家族はその上(海老沼財閥)なんだけど、なんか調子には乗りたくないな……(最初調子に乗ってたクセに)