第5章 遊園地の観覧車
私となーくんとさとみくんはメリーゴーランドに乗り、ジェルくんが撮影してくれていた。
私は最高に楽しかった。ずっと遊園地に行ってみたかったから。
「次お化け屋敷行こうよ」
ころんくんが言った言葉に、私は体を震わせた。
「ヤダヤダ、行きたくない!」
「そんなら、ジェットコースター行くぜ!」
またさとみくんに引っ張られてジェットコースターに乗せられた。
本日二回目のさとみくんとのジェットコースター、酔うとか関係なしに呆れていた。
「さとみくん……何でまたジェットコースターに」
「愛奈、次どこ行くか?」
「えっ……」
さとみくんがマップを取り出して私に見せる。
「コーヒーカップのヤツで……」
「オーケイ!」
さとみくんに手を引っ張られ、コーヒーカップに乗った。
「これって回した方がいいの?」
「俺は別に回しても平気だぜ」
そして、私は強く早く天板を回した。コーヒーカップが高速回転していく。
「うわぁぁぁ!!とまれ!!」
私は急いで天板を強く握り締めた。すると、コーヒーカップの回転がゆっくりになっていった。
目の前でさとみくんが大爆笑していて、一発殴ろうかと思った。