• テキストサイズ

最強のすとぷり学園!!

第4章 苺色の夏花火




声がする方を見ると、さとみくんがヨーヨーをたくさん持っていた。そりゃ、店側が困るに決まってる。


「さとみくん……」


「おお!愛奈これ要るか?全部もらってけよ」


店のヨーヨーが入っていたであろうプールには、何も入っていない。


「さとみくん。返してあげて。さすがに可哀想だし、出禁になるよ」


「え〜マジかぁ。仕方ねぇ、返しますよ」


「ありがとうございます!!」


店側はとても喜んで受け取った。さとみくんが全部取って行ったら、金儲けにはならないもんね。


「愛奈、行こうぜ」


「うん」


なーくんはどこかの屋台行ったのか、隣には居なかった。その代わりなのか、さとみくんが私の手を取った。


さとみくんと二人で歩いていると、るぅとくんが射的をしていた。


「るぅとくん、何狙ってるの?」


「弟のためにクマのぬいぐるみを狙っている」


こんな怖い会長でも優しい一面があるのか……。


「クソっ、改造してやる!」


「へっ?」


るぅとくんは射的用の銃を改造し、どこぞのサバイバルゲームに出てきそうな銃を作り出した。


「オラァァァアア!!」


強い爆風に私とさとみくんは目を瞑った。


目を開いてみると、屋台が吹っ飛び、クマのぬいぐるみも真っ黒になっていた。


「よし、取れたぞ」


喜んでいるるぅとくんを見て、私はため息をついた。


一体、それで誰が喜ぶのだろうか。


/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp