第3章 寮生活スタート!
髪を乾かしてから脱衣場を出ると、男性六人が入り口で待っていた。
「愛奈ちゃん、大丈夫?」
心配そうな顔で、見つめるなーくん。優しいなぁ。
「石原、だいじょうぶ?」
少し優しめな声で呼び捨てをするころんくん。言い方がなんか可愛い。
「おい、石原。こんなところでくたばるんじゃない」
るぅとくん、可愛い声の割に酷いことを単刀直入に言うよね。
「愛奈ちゃん!大丈夫?」
「石原さん、大丈夫なん?」
莉犬くんとジェルくんも心配してくれた。みんなに大丈夫って言われるとなんかなぁ……。
「愛奈、もう心配させんなよ」
さとみくんが超絶なイケボでそう言ってきた。しかも、下の名前を呼び捨てで。心臓に悪いぞ。
「みんな、心配してくれてありがとう!」
私は精一杯の笑顔を彼らに向けた。