第3章 寮生活スタート!
トイレに行こうと部屋を出ると、トイレ前にさとみくんが居た。何してるのかな?
「さとみくん?」
すると、さとみくんはこちらに振り返った。なんか嫌な予感がする。
「サトミダヨォ、ウンコウメェヨ……なんつって。俺の真似をするジェルの真似でしたー」
「おう……本気に心配した」
真似で良かったよ。ガチだったら病院送りにするところだった。
「マジかよ!俺がそんなん食うワケねぇだろ」
さとみくんはそう笑って、みんなのところに戻った。
トイレ行った後に、みんなの様子を見に行った。なーくんが負けてばかりで叫んでるのが可愛い。さとみくんは強くてすごい。
そんな様子をしばらく見ていると、吐き気がしてきた。私は目を逸らして、その場にしゃがみ込んだ。
ゲームしてるところ見ただけなのに、何で……?
「ちょっと、愛奈ちゃん?大丈夫!?」
「うっ、ちょっと、画面酔い……」
なーくんが駆け寄ってきて支えてくれた。ゲームなんてしたことが無かったため、慣れていないのかもしれない。
私は普通にテレビを見ているだけで酔ってしまう。特に冒険物のドキュメンタリーなどは、カメラがガタガタなので結構酔う。
「ガチでゲームダメじゃん。やったことねぇの?」
ころんくんの言葉に必死で首を縦に振る。すると、ものすごく驚かれた。
すると、なーくんが私を担いだ。お姫様抱っこという状態になってしまった。
「俺が運ぶからゲームは中断ね」
「はーい!」
なーくんの言葉に、他の五人は素直に返事した。なーくんの力はすごいなぁ。