第1章 転校初日から
「俺の今使ってる弁当箱あげるよ」
「はい……」
私は、食べ終わって中身が無いさとみくんの弁当箱を受け取った。
明日から何を作れば良いのかなぁ?
「おい、クソ生意気女」
そこには、るぅと会長ところんくんが居た。すぐになーくんが私の前に立ち阻む。
「るぅとくん。そんなこと言っちゃっダメ。水を掛けられるのは当然のことなんだから」
「うるせぇぇ!この生意気女を追放する」
「それは無理だと思うよ。るぅとくん、自分のおじいちゃんに聞いてみなよ」
るぅと会長のおじいちゃんは、多分瑠組財閥の長で、ここの学校長だ。私の追放は許さないだろうな。私の覇組は瑠組より強いので。
「るぅとくん水掛けられた時に言われたセリフが正論過ぎて面白かったよぉ。さすが、石原だね」
ころんくんが絡んでくる。というか、呼び捨て?
「ふざけるなぁぁぁああ!!どうやったら、お前を支配出来るのか……絶対にお前を従わせる!」
だから、無理だって。正体を知れば、逆になるんだから。
というか、るぅと会長ってこんな暴れん坊のお坊ちゃんなんだね。これでよくも生徒会長になれたなぁ。副会長のなーくんの方が余程適役だったよ。