Second reincarnation【ツイステ】
第15章 魅力的な海
「じゃあ行きます。…魅力的な海(ブルー・シー)」
一瞬チカチカとした光がフロイド先輩の目の前で光った…かと思ったら
…先輩がピクリとも動かなくなってしまった
それどころか、軽く声をかけてみても返事がない…
「…え、え、どうしましょうこれ…!?」
「安心しろって。所詮魔法だから解けば治るよ。…それよりこれどういう魔法だ?時が止まってる…?」
「脈はあるみたいですから時止めではないかと。…肉体を操作する系なのでは?」
「レイ、なんか命令してみろよ。歩けとか、その場でジャンプしろとか」
「は、はい。…えっと…フロイド先輩、ちょっと足踏みしてみてください」
私の言葉にフロイド先輩が、言った通りに動き出す
これは…まさか本当に私が操ってる…?
「へー…これはなかなか使えそうな魔法だな」
「練度を鍛えれば細かい命令まで効きそうですね」
「なんかその…悪事に向いてそうですよね…ちょっと怖いような…」
「そうでもないさ。揉め事に巻き込まれてもこのユニーク魔法を使えば全て無力化できるし」
「あとは解いたあと、本人に記憶があるかないかというのも気になりますね」
「そうですね…解いてみます」
そう言って、マジカルペンを一振りしてユニーク魔法を解く
…と、フロイド先輩がハッとした顔で動き出した