Second reincarnation【ツイステ】
第14章 共生関係
…部屋に入ると、エースとデュースと目が合った
話はもう終わったようで、二人とも驚いた様子で私のことを見てくる
「……えっと…聞いた?」
「…聞いた。まさかお前にそんな秘密があったなんてな…」
「隠してたは隠してたけど…特に疑われることもなかったからそのまま過ごしてたんだ…」
「まぁ確かにここは男子校だからな…その方が良かったんだろう。僕は別にそのことに関して何も思っていない。だから気にすることもないな」
「オレも別にって感じ。学園長が分かってるんなら別に良いんじゃね?」
「……ありがとう二人とも」
なんかこう、もし否定的な意見を言われたらどうしようかと思ったけど…そんな様子は微塵も感じない
アズール先輩の伝え方が良かったのかも知れないけど、二人のいつも通りの反応が素直に嬉しかった
「さぁ、話も済んだところで昼食を摂りましょう」
「はいはーい。こちらが料理になります」
シロ先輩が陽気な返事をして、机の上に料理を並べ始める
その料理を見てエースとデュースの顔が明るくなっていく
「普段モストロ・ラウンジでシェフを勤めている二人が作ってくれました。貴重な時間をいただいたお詫びです」
「え、すご!!これマジで先輩方が作ったんだ!?」
「味も申し分ない…まさか学食以外でこんな美味しい料理をこの学校で食べられるなんて…」
「恐縮ですね。そこまで褒めていただけると、作った甲斐がありました」
「オレは食べっぷりが良い奴にははなまるあげちゃう」
そう言って、シロ先輩はカートの下に置いてあった、蓋をかぶせたままの大皿をテーブルの真ん中に置く
…中にはクリームの乗ったプリンが人数分乗っていた