Second reincarnation【ツイステ】
第14章 共生関係
「ん?二人とも何しに来たんだ?」
「アズールが手伝ってこいってさ。カート使えば四人もいらねーのに」
「レイさんのために気を利かせてくれたんでしょう。流石に目の前でクラスメイトの反応を伺うことに気が引けると思いますし」
「…確かに…」
「粋なことするなー…あ、フロイド暇ならこの皿カートに乗せてってくれ」
「うげ…三品もキノコ入ってんだけど…しかもしいたけじゃん。オレ食わねーからな…」
「そういうと思ってフロイドとアズールのおかずはオレ特製の料理だからちゃんと食えよな」
そう言ってシロ先輩が置いたお皿には、グラタンやハンバーグと言った料理が出来上がっていた
「お、美味しそう…」
「ビュッフェ形式にしてあるから、ちゃんとレイの分もあるよ」
「キノコの料理も中々絶品ですよ」
「オレは肉の方がいいー」
「余ったらオレが貰うから無理に押し付けちゃダメだぞジェイド」
「ジェイド先輩の作るキノコ料理も美味しいのに…フロイド先輩もアズール先輩もキノコ苦手なんですね…」
カートを二つ、私とシロ先輩で押しながら談話室に向かう
まだ昼も早い時間なので、この時間に寮に人が少ないせいかオクタヴィネル寮の廊下では誰ともすれ違わない
なので一眼を気にすることなく歩けた
「最初は別に良かったけど…流石に二週間も三食キノコ出されたら嫌いにもなるっつーの」
「二週間…それはまぁ…確かに」
「細かく刻んだりペースト状にして混ぜたり、味付けを変えたり工夫はしてるんですがバレてしまうんです」
「そこまでくると何が何でも食わせようとする意気込みを感じるな…軽く恐怖だよ」
「光栄ですね」
「え、光栄なんですか今の…!?」
なんて話をしながら、談話室の扉を今度はジェイド先輩がノックをして開ける