Second reincarnation【ツイステ】
第14章 共生関係
今日はこれから魔法史の授業だ…デュースが頭を抱えてたら教えてあげよう
時間が過ぎるのもあっという間で、午前の四時間はすぐに過ぎ去ってしまった
肝心のデュースは終始思考回路が停止してたけど、両サイドから私とエースが声をかけてなんとか乗り切れた
あんなに頑張ってるんだから、きっと近いうちに成果も出てくるとは思うけど…未来のことなんて流石にわからないや
教材を片付けて食堂に向かおうと席を立ったら、教室に残っていた生徒がザワザワと騒ぎ出した
教室の外から聞き慣れた声が響く
「あ、いたいた。小エビちゃーん」
「フロイド先輩?」
教室の入り口にいたのはどこにいても目立ちそうな長身の生徒…フロイド先輩だった
こっちを見てニコニコしている
「今から食堂だろ?いつもは呼びにこねーのに珍しいな」
「何はともあれ早く行ったほうがいいぞレイ。先輩は気分屋だからな」
「そうだね…行ってくる」
二人にそう伝えて、教材を片手にフロイド先輩の元に行く
「やっときた小エビちゃん」
「どうしたんですか?フロイド先輩」
「アズールに迎え行けって言われたから来ちゃった」
「それはお手数おかけしました…今から食堂ですよね?」
「今日は寮の談話室で食うんだってさ。クリオネちゃんがサバちゃんとカニちゃんも呼べって言ってたから二人も来てもらうけどぉ…いーよね」
「えッ…あ、はい…」
「分かりました…」
フロイド先輩の隣をそそくさと通り過ぎようとしていたエースとデュースだったけど、早々に捕まってしまった