Second reincarnation【ツイステ】
第14章 共生関係
◯
…今日から…初の試みで学校に通う…
ここに来てから一ヶ月ほど経ったけど、女だということを隠さずに過ごすのは今日が初めて…
別に、そう…私のことは学園長容認してるし、何かあっても大丈夫だと思うってオクタヴィネル寮出る前に先輩達に言われたし…!
内心ドキドキしながら自分の教室の扉を開いた
「おはよう、エース、デュース」
「はよーレイ」
「相変わらず早いな」
「今日は特に目が冴えちゃって…」
そう言って椅子に座る
この学校の教室の机は長テーブルと長椅子で、二、三段で構成されてて席は自由だからとりあえず二人の隣に座る
突然クラスメイトが女に変わってたとしても外見にそんなに差はないし気にしすぎると逆に不自然かな…
ということで、気を取り直していつも通りに過ごすことにした
「そういえばレイ!お前なにしでかしたんだよ」
「え、なにってなんのこと?」
「ハーツラビュル寮生が昨日モストロ・ラウンジに行ったら一年生の従業員が増えてたって言っててさ」
「お前の顔を知ってる奴が、働いてたのはお前だったって話をしてたんだ」
「あー…あれか。先輩たち忙しそうだったからバイトしてるんだよ」
特に嘘はついてない
それにこれからもお世話になることだし…本当先輩方には頭が上がらないな…
「お前部活掛け持ちなのによくやるよな…頑張りすぎて体壊すなよ?」
「できることしかやらないから大丈夫だよ。でもありがとう、気をつけるね」
「レイは模範的な優等生だよな…僕も見習わなければ」
「デュースは十分優等生だと思うけど…」
「こいつが?ないない!そもそも優等生なら補習なんて行かないだろ」
「これでも努力はしてるんだ…クルーウェル先生に勉強を教えてもらいに行ったりもしてるんだが…」
「へぇ…でも努力は裏切らないっていうし、いつか身を結ぶんじゃないかな?」
そんな他愛もない会話をしている間に殆どの生徒が教室に集まる