Second reincarnation【ツイステ】
第12章 新しい正社員
◯
「何を作ろうか考えてたら、母国の料理を思い出して…皆さんには馴染みがないかもしれないんですが作ってみました」
そう言って、作った料理をお披露目する
と言っても特別なものは作ってない…味噌汁や鍋、鮭の塩焼きに煮物…
後はアズール先輩の好物の唐揚げ…
それらを用意しただけだ
「すげー!見たことないものばっか…小エビちゃんってちゃんと料理もできるんだねぇ」
「匂いも良いですね…これは味にも期待が高まります」
「し、しかも…唐揚げまで用意されているとは……これは、正社員としての可能性が出てきましたね…」
「オレはずっとバイトなのに…!?」
口々に感想を述べながら、先輩たちは席につく
…お口に合えばいいんだけど…
各々が口に料理を運んで、飲み込むまでの流れを見届ける
…と
「これは…とても美味しいですレイさん…!」
「食ったことねー味だけどうまいじゃん!これ、ラウンジで出したら流行るんじゃね?」
「ええ本当に…ホールもこなせて、厨房の方のお仕事も問題なさそうです」
「良かったです…皆さんのお口に合って」
そう言って笑みが溢れる
作った料理を美味しいと言って食べてもらえるのは純粋に嬉しい…
そう思って心からの笑顔が自然と出る