第12章 新しい正社員

「……ああ…本当に美味い。すごいなレイは」

「ありがとうございますシロ先輩。…まだたくさんあるので、良ければおかわりもしてくださいね」



シロ先輩にも高評価をいただけたようで何よりだ

とりあえず今回のお礼作戦は大成功といったところかな


フロイド先輩とシロ先輩が口いっぱいに頬張りながら、おかずの取り合いをしてたり…

アズール先輩が唐揚げを死守してたり…

そんな三人を尻目にジェイド先輩がお鍋の残りをかっさらっていったり


そんな微笑ましい様子を見て、不思議と懐かしい気持ちになった

いつか誰かと…こんな感じで私もご飯の取り合いをしていたような…そんな懐かしさが…


きっとまだ思い出せてない記憶を思い出せば、この懐かしさもちゃんと思い出せるだろう

その日が待ち遠しかった