Second reincarnation【ツイステ】
第12章 新しい正社員
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「…いやーどんな料理か楽しみだなー」
「昨日までとは違って随分顔色が良さそうですね」
「血を貰えれば無限に魔法が使えるからな!昨日のあの一口で一ヶ月分の疲労は全部チャラになったぜ」
「クリオネちゃんみたいな体にはなりたくねーけど、それちょっとズリー…血さえあればチートじゃね?」
「アズールみたいな協力者いないとゾンビになってモンスター扱いされるんだぞ。チートだとしてもこんなの誰もなりたかねーって」
オレは死人(しびと)だ
死人とは馴染みのある言葉で言えばゾンビのようなもので、定期的に血を摂取しないと理性をなくして暴れるため、オレはアズールと契約を交わして学園に通うことができてる
ちなみに、別に噛まれても死人にはならない。ただ痛いだけだ
これも今日、賄いを作ってもらったらレイに話さなきゃいけない
見た目通りホラーちっくなことに弱そうだからな…怯えなきゃいいんだけど
そう思って厨房の方に目をやる
…段々といい匂いが漂ってきたので、料理の方は順調そうだ
「おや、この香り…少々期待できそうですね」
「アズール。薬はできましたか?」
「抜かりはありません。十二時間体を男に変える薬の開発には成功しましたとも」
「流石努力家…そもそもアズールたちが人になることができてるその薬をちょっと改良した…って感じ?」
「まぁそうですね…なので大したことはしていません。応用です」
そう言って懐から薬の入った小瓶を軽く振って見せる