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Second reincarnation【ツイステ】

第11章 真っ赤な嘘




オレはこの学校の生徒たちに嘘をついて生きている

その嘘を知ってるのはここにいる三人の生徒だけだ


一口分の血が溜まったコップをアズールに渡される



「貴方との〝契約〟ですので…これはお渡ししましょう」



…渡されたコップの血を、一息で飲み干す

飲み干した途端、不純物が溜まって黒く染まっていたマジカルペンの宝石は、元の真っ白な状態へと戻った



「さぁ、話していただけますね?何があったんですか」



気怠さや息苦しさも、あの少しの血ですっかり良くなる

血を飲んで元気になるなんて、普通の人間でも人魚でもありえない話だ

なぜならオレは…



「〝死人(しびと)〟の貴方が…自分の立場を危なくするほどの諸事情とは何なんです?」

「…どうしても願いを叶えてやりたい奴がいたんだ。そいつのためにユニーク魔法を使ってた。…アズールやフロイドも良く知ってる奴だよ。さっきまでここにいただろ」



その言葉で、アズールの表情に焦りが出てくる

まさかレイにユニーク魔法をかけていたとは思ってもいなかったんだろう



「あいつは女生徒なんだ。入学式の時オレが見つけて、急いで魔法をかけて取り繕った。でもフロイドに臭いでバレるとは思ってなかったけどな」

「…小エビちゃん、本当に女の子だったんだ…」

「でもなぜそんな負担のかかることを一人でしていたんです?」

「だってアズールに頼んだらどんな対価を請求されるか分かったもんじゃないだろ」

「人をなんだと思ってるんです?…友人の知り合い価格でお安くさせていただきますよ…友人ですからね…」



…さっきレイに散々仲がいいと褒められたの…さては嬉しかったな…?

顔には出てないけど耳が赤くなってる…
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