Second reincarnation【ツイステ】
第11章 真っ赤な嘘
「クリオネちゃんのマジカルペン?なんでそんなの必要なわけ?」
「それは…フロイド、貴方も見ればわかりますよ」
この状況じゃ嘘もつけないし、そろそろ隠し続けるのも難しいと思っていたところだ
大人しく内ポケットに隠していたペンを取り出す
そのペンについている魔法石を見て、フロイドとアズールが驚きの声を上げた
「なにこれ!真っ黒じゃん…よくオーバーブロットしてねーな」
「…なにをしたらこうなるんですか」
「それはまぁ…諸事情が色々と…」
「全く貴方は…最近異様に暴飲暴食をするのはこれを隠すためですね?…しかもその様子だと現在進行形で魔法を使っているでしょう。体への負担も尋常じゃないはずだ…早く解いたらどうです」
「…今はまだ解けない。解くなら…ここにレイを呼んでからだ」
レイが眠ったら自然と解かれるように設定してる
発動中ということはまだ起きてるんだろう
千里眼を持ってるわけでも無いので、今あいつが一人でいるか、誰かと会ってるかもわからない
そんな状況じゃ魔法の解除はできない
「洗いざらい吐いてもらいますよ。このままでは何時ぞやの二の舞になりかねません」
「わかったわかった…話すから…だから…」
「分かってます。…ジェイド、ナイフとコップをとってくれます?」
「それならここに。…アズール貴方…今日が〝この日〟だと分かっててシロさんに仕事を頼みましたね?」
「そうでもしないとこの頑固者は口を割りません。それに何かあってもジェイドが止めるでしょう」
そう言って、ジェイドからナイフとコップを受け取ったアズールが、指先を切りつけた
そのまま出てきた血を、コップに一口分溜める