• テキストサイズ

Second reincarnation【ツイステ】

第8章 捕食される側



「え……」



トンッと押されて床に尻餅をつく

そのまま肩も押されて床に押し倒される


あれ…これって今何が起きてるんだろう

なんで私…床に…押し倒されて…



「フロイド先輩…?冗談きついですよ…退いてください」

「だめ。今オレ試したいことがあんだよねぇ…大丈夫大丈夫、薬ならあとでちゃんと作ってみるから」

「いや、あの…ちょっと、なんでマジカルペン出してるんですか?」

「知ってたぁ?小エビちゃん…オレのユニーク魔法、すでにかけられてる魔法にも効くんだって…姿を変えるのは薬でもできるし魔法でもできるわけ。で、もし魔法だったらさ、これで解けちゃうかもじゃん?」



やばい

やばいやばい…

早く逃げなきゃ…

でも恐怖で声も出なくて、体も動かせない


バレたら…バレたら…フロイド先輩は私をどうする…?


それ以上のことが、恐怖で何も考えられない

涙目になりながら、目をギュッと瞑る



……

………?


でも、いつまで経っても魔法はかからなかった

何があったのか…と思って目を開ける



「……フロイド…先輩…?」

「…なんでそんな…泣いてんの…」

「え?いや、だって……わっ…」


床に押し倒されていた私を急に抱き起こして抱き絞めるものだから、一瞬何が起きたか分からなかった

一つわかるとすれば、女だとバレるようなことをされる危機が去った…のかな…


それから終始無言で抱き絞められること数分



「…泣き止んだ?」

「え、は、はい…もう泣いてないです」

「…怒った?」

「…突然こんなことされて…怖かったですけど…怒ってはない…と思います」



そう答えると、パッと離してもらえて体が自由になる

…いったいどうしたんだろう…こんな、急にしおらしくなっちゃうなんて…

そう思ってフロイド先輩の顔を見ると、何故か恥ずかしそうにされて視線を逸らされた
/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp