Second reincarnation【ツイステ】
第7章 裏の顔
ジェイドの目を見て、微笑んで答える
「だから今日もラウンジの賄いたくさん食べてたろ。オレはたくさん摂取すれば不純物の癒えが早いの、知ってるだろ」
「料理を摂っても同じ効果が得られるんですか?」
「喰わないよりはマシくらいかな。またお前の世話になるようなことにはならないようにするから大丈夫だって。だから今はこのままで…あいつも入学したてだし」
「そうですか…ちゃんと考えての行動だったのですね。僕も少々きつく聞きすぎました。すみません」
「なんで謝るんだよ…心配してくれたんだろ?」
「……貴方も探偵になられた方が良いのでは?」
「何でそうなるんだよ」
ハハっと可笑しすぎて笑い声が漏れる
ジェイドはジェイドで、こういうことを当てられると固まるのか…
心配してることがオレにバレててキョトンとした顔になってる
種明かしは済んだところで、本題に入らないといけない
「で、最初の…お願いって何なんだよ」
「そうでしたね。そちらがメインでした。…厨房にフロイドが貴方を呼びに来て、貴方が大慌てて出て行った後にフロイドからレイさんから良い匂いがしたって言われたんです」
「…へぇ…それで?」
「気のせいでしょう。といってその場は濁しましたが…フロイドもあれで健全な男子高生です。元々歯止めの緩い兄弟なので間違いが起きたら大変でしょう?」
「うんうん…それで?」
「なので次回からユニーク魔法を使用する時はその辺りの変身もしておいていただけたらなというお願いです」
「超一大事じゃん初めからそれ言えよ!!」
そう言いながら魔法を使用する際に使う杖…マジカルペンを取り出して急いで設定した魔法をいじる
何とこのユニーク魔法…見た目だけでなく匂いも変えられる便利魔法でもある
まぁその分負担はかかるが…
「あんな華奢な女の子が190㎝越えの男に襲われてみろ…どう責任取るつもりだよ」
「責任の取り方ならたくさんありますよ。お嫁さんにする、とか」
「却下!」
「おやおや…ではフロイドの方が嫁ぐ…とかですか?」
「それも却下!!…あいつ、元の世界に帰る為に記憶を取り戻して帰る方法を探すって言ってたんだ。こっちの不手際であいつの未来を勝手に変えるのは…違うだろ」