Second reincarnation【ツイステ】
第28章 透ける日々
オレにできることはかなり少ないけど、それでもできることは力の限りやろうと
そう心に決めて、アズールの話を聞いた
「学園長と話しをつけてきました。今回に限っては鏡の間の使用は無制限で許可をくださるようです。問題はレイさんの目がいつ覚めるか…ですね」
「今はフロイドがついてるんだよな?スマホに連絡入れてもらったら?」
「そうですね…そうしますか」
「後はただ待つだけですか…意外とあっさりと用件は済みましたね」
手筈は整った
でも問題は…一番の大問題はレイの目が覚めるのがいつかということ
すぐ起きるかもしれないし、明日かもしれないし
…もしかしたら、もう起きない可能性だってゼロじゃない
「やれる限りのことはやりましょう。レイさんが眠っている間の身の回りのお世話は女性のゴーストが手伝ってくれるそうです」
「じゃあそれも踏まえてフロイドに言いにいかなきゃな。…今間違いなく一番落ち込んでるだろうし」
「おや、貴方がそれを言いますか」
「いつまでもうじうじするのは性に合わないんだよ」
そう言ってジェイドの腰辺りを小突く
それにただでさえ役立たずの現状なのにずっと落ち込んでもいられない
切り替えていかないとな…
「フロイド。僕です…入っても?」
「…いーよ」