• テキストサイズ

Second reincarnation【ツイステ】

第28章 透ける日々





「じゃ、オレらも一旦解散するか…特にやることとか今はないしさ」

「その意見には賛成しますが、貴方が戻るのは自室じゃありませんよ」

「え、じゃあどこ…」

「ついてきてください」



そう言ってスタスタと先を行ってしまうジェイドの後ろをついて歩く

思ってた以上にその答えはすぐにたどり着く…この道の先にあるのはジェイドとフロイドの部屋だ



「…ここはリーチ兄弟の自室に見えるんだが」

「もちろん僕たちの自室ですよ。さぁ、どうぞ」

「…断ったら後が怖そうだな…」

「よく分かってるじゃないですか」



そう言ってニコニコしながら部屋に招き入れに来るから、渋々足を進める

特にそのまま何かあるというわけもなく、フロイドの机の椅子を貸されてそこに座る



「…で…招き入れた理由はなんだよ」

「今は心の余裕がないかと思ったので。一人でいるよりはマシでしょう?」

「オレは多分お前が思ってるより落ち着いてるよ。ただこのまま妹を一人で帰して…その後が少し心配なだけ」



元々うちの家は両親が仕事を愛しているせいでなかなか家に帰ってこない

だからオレが妹の親代わりをしてた…


そんな中、もし妹が元の暮らしに戻ったらどうなる?

たった一人で…いつもはオレがいた場所は空白で…そんな暮らしをするのか?


…そう思ったら、気が気じゃなくなる



「このまま勝手に帰して寂しい思いをさせるのは……嫌だ」


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp