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Second reincarnation【ツイステ】

第28章 透ける日々





「それなら…一刻も早くレイさんを元の世界に戻した方がいいでしょう」

「は?なんでそうなるわけ」

「魂と肉体が別々になったままではいつ本体が死んでしまってもおかしくありません。実際今のレイさんの世界では、レイさんは重症患者扱いの可能性が高い」

「可能性は…ありえるな」

「ならこのままレイさんが消えてしまったら本当の意味で死んでしまう…ということになるんでしょうか」

「その可能性もないとは言い切れません。アンデッドの専門家ではありませんから…ただ、戻るべき場所があるのなら早く戻るに越したことはない。…もっと早くに気づけていればよかったです…」



…ソファーで眠ったままのレイは一向に目を覚ましそうにない

それどころか、体温はどんどん下がっているような気もするし、顔色も青くなりつつある…ように見える

良い状況とはとても言い難い


せっかくお互い記憶が繋がったのに…残された時間はほとんど無いみたいだ



「…大丈夫ですか?シロさん」

「フロイドじゃなくてオレなのか」

「どう見ても貴方の方が浮かない顔をしてますよ」

「…どこまでの情けない兄貴だなーとは思ってるけど…それだけだな」



オレに魔法技術がもっとあれば…

オレのユニーク魔法がもっとすごいものだったら…

オレがもっと早くにあの事故に気づけていれば…


そんな後悔数え出したらキリがないのは知ってるし、なんの意味もないことだってわかってる

…でも今妹がこんな状況になって、そんなことしか考えれない自分が情けなさすぎて嫌いになる



「…とりあえずレイさんは記憶を取り戻せているようなので…次レイさんが目を覚ましたら、元の世界に帰れるよう鏡の間にある鏡の使用許可を学園長に取ってきます」

「難しいことはアズールに任せて…フロイド、レイさんを自室に運んで…今日はそのまま付き添ってあげてください」

「…いいの?クリオネちゃんじゃなくてオレで」

「オレもフロイドに頼む。それにほら…二人は一応付き合ってるんだし。それも話し合わないとだろ?」

「……うん」



珍しく気の落ちたフロイドが、大人しくレイをお姫様抱っこして部屋に運ぶ

…ラウンジに残ったのはオレとジェイドの二人だけになった
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