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Second reincarnation【ツイステ】

第28章 透ける日々




…全員がその結果に驚く中、オレはその結果を見て納得していた

なんとなくこうなるんじゃないかとは思っていたから…


そう思って下を俯いていると、すぐにアズールから指摘が飛んでくる



「シロ…貴方、このことを知っていたんですか?」

「正確にはさっき確信に変わったところだよ。…だってよく考えてみろ。直接巻き込まれなかったとはいえあんな至近距離で事故に遭ったんだ。オレの例もあるし、アズールなら大体の予想ついたんじゃないか?」



あんなことがあって、生身の姿で…五体満足のままこの世界に来れるだろうか

もしそんなことが叶うなら、それはきっとオレと同じようなアンデッドに成り果てているに違いない


レイ自身自分がまさかそんな体になってるとは知らなかった様子だから…少なくともオレみたいなゾンビではないだろう

顎に手を当てて数分考え事をしていたアズールが口を開く



「限りなく実体に近いゴースト…それなら辻褄が合います。この学園のゴーストも魔法を使いますし…元々レイさんはこの世界とは別のところから来たようですから多少見た目が違っても不思議じゃありません」

「…ゴーストってあのクラゲみたいなやつ?小エビちゃんが…?でも…触れるし、体温もあったかいし風邪もひくのに…」

「記憶力もありますし…血も流れている…のにですか?」

「だから限りなく実体に近いんです。今になって透け始めた理由までは知りませんが…」

「……例えば、元の世界でのレイは眠っていて、魂だけがここにいたとしたら?体がなんらかの要因で危険に瀕してる…あるいは目覚めようとしているとしたら…」



そうポツリと呟いたオレの一言に、アズールがハッとする

まだ生きているとしたら…ここにいる妹は生き霊という扱いになるかもしれない


魂だけがこの世界に迷い込んで、幸が不幸か…偶然魔法士としての素質を見出されてしまった…とか…

…考えば考えるほど頭を過ぎる疑問に自問自答する
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