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Second reincarnation【ツイステ】

第27章 眠り姫





「…そういえばアズール先輩は?」

「こんな得体の知らない料理を食べるのはごめんだと…シロさんが創作料理を作った時は食べていかないんです」

「アズール健康志向だかんねぇ。今日のクリオネちゃんのこの晩飯は、忙しかった腹いせとかでしょ」

「今日くらいいいだろ。本当に忙しかったし…手の込んだ料理を作るのちょっとだるかったんだよ」

「この料理の方が手が込んでると思いますけど…」



そう言いながら付け合わせのスープをスプーンで救ったジェイド先輩の眉間にシワが寄る

…スライムを彷彿とさせるどろっとしたひとすくいに、それを見ていた私とフロイド先輩の口から「ひぃっ…」と小さな悲鳴が出た



「ナニソレ…ちゃんと食い物?」

「じゃがいもの冷製スープだ」

「じゃがいもの…?白色じゃなくて…緑なのはなぜ…?」

「なんか見た目がスライムっぽくて面白いだろ?色は緑黄色野菜のペーストを使ったんだ」

「あ、スライムを真似て作ってたんですね…一応」



粘度の高いスープを口に運ぶ

…なぜか…美味しいんだよなぁ…という顔のフロイド先輩とジェイド先輩と目が合う


そんな私たち三人の様子に、シロ先輩が首を捻った



「なんでみんな味は良いって言うくせに毎回そんなしどろもどろしながら食べるんだ?」

「いや…こればかりは勇気がいると言うか…」

「美味しいって言うの知らなかったら一見ただのゴミにしか見えねーじゃん」

「作ってる段階ではまともだったはずなんですけど…次の瞬間色が変わってたりするので自分の目を疑います…」

「えぇ…でも毎日普通の料理じゃ飽きるだろ?特にフロイドは偏食だし」

「確かにさぁー…飽きねーから好きだけど…」


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