Second reincarnation【ツイステ】
第27章 眠り姫
まだ慣れないな…確かにフロイド先輩の言葉は間違ってはいないんだけど…
「ほらそこのカップル。いちゃついてないで晩ご飯並べろー」
「あ、今日はシロ先輩が担当なんですか。…そしてこのラインナップがすごい…」
「見た目はアレですが味の保証はできますよ」
「ジェイドが味見役だったの?毎回よくやるよなー…オレ絶対毒味とかヤダ」
「人の料理を毒物扱いするんじゃねーよ」
最後の大皿を持ってきたシロ先輩が、フロイド先輩の腰辺りを小突いた
実在する料理を作らせればまともな見た目の料理が出来上がるけど、味優先の創作料理になるとなぜかシロ先輩の作るものは見た目がゲテモノになってしまう
味は美味しいんだけど…
初対面の人からしたら食べるまでの勇気が試される料理だ
ちなみにハロウィン期間は大活躍している。…主に罰ゲームでだけど
「大体なんであの食材使って黒になったり紫になったりするわけ?魔法使ってんじゃねーの?」
「使ってない。つべこべ言わずに食っとけ」
「ンンッ…無駄に旨いのがなんか腹立つ…」
フォークに大量に巻かれた紫色のパスタを口に突っ込まれたフロイド先輩がそう漏らす
…味はシーフード寄りのクリームパスタ…なんだけどな…
本当に何を使ってこんな紫色にしたんだろう…今度作るところを一から見せてもらおう