Second reincarnation【ツイステ】
第26章 悪夢
やることもない時はラウンジに向かうのもすっかり日課になってしまった
ラウンジに行けば、大体先輩が一人が二人はいるから安心する
そう思って来たんだけど流石に早すぎたかな…朝の六時には誰の姿もない
そういえばここの大きな水槽にジェイド先輩が入ってたこともあったな…その日のうちの放課後に薬が完成して元に戻れたみたいだから良かった
先輩たちはすぐ無茶をするから、本当に心配だ…
優しすぎる…のもあると思うけど…無茶をしてるっていう自覚がないんじゃないか?ってくらいいつも騒動の理由を聞いて唖然としてたな…
いや、男子校の男子高校生ってこれが普通なのかな…
そもそもこの学校は私のいた世界と違って魔法がありの世界の学校なんだし、勝手が随分と違うのかもしれない
…考えるとキリがないからやめよう
いつのまにか六時半…まだラウンジには誰も来ない
ソファーでくつろいでいると…早起きしたせいか少しだけ眠くなってきてしまった
ちょっとだけうたた寝しても良いかな…ラウンジの開店は夜だし…
そう思って…少しだけ目を瞑った
「ほら、あまり泣くと美人が勿体ないぞ」
そう言ってハンカチを貸してくれるから、そのハンカチで頬を伝う涙を拭う
…ああ、そうだ
今日は中学校の卒業式だったっけ
両親は多忙で家にいないから…代わりに…