Second reincarnation【ツイステ】
第24章 自白デー
でもそうか…そういう理由があったんだ…
「私は別に、先輩がアンデッドだとしても嫌いませんし怖がりもしませんよ。この世界が魔法の世界だって知ったときから大体の考えは持ってます」
「…そっか。じゃあ初めてあったときに言っとけばよかったなぁ」
「あ、初めて会ったときだと知識がないので流石にびっくりはしたかもしれません」
「確かに…」
あからさまにショックを受けるシロ先輩を見て、少し微笑んでしまう
…なぜか、懐かしい感じがして…自然と笑みが溢れる
「…ふふ…なんだか先輩がちょっと距離を置いてた理由がわかったので安心しました。今までも手袋を外さない理由は冷たい手を隠していたから、ですか?」
「き、気付いてたのか…」
「でも寝込んだ時に手を握っていてくれたのは冷たくて心地良かったですよ」
「………………気付いてたのか…」
「更衣室で手を触ったときにもしかしたら…って思って…」
あれがフロイド先輩じゃないなら、更衣室の一件で相手は確定したも同然だった
あれがアンデッドの体温の低さなんだ…死んでしまった人に触れたことがないから実感はあまりないけど
何はともあれ誤解は解けたみたいで良かった
「…でも…その大怪我が痛くなくて、フロイド先輩に噛まれるのは痛いんですか?」
「全く痛くないわけじゃないよ。ここまでの怪我だったら鋭すぎて痛覚があまり伝わらないんだ。噛まれたりとか、足の小指を箪笥にぶつけたりするような鈍い痛みは結構痛く感じるんだよ」
「わかるようなわからないような…て感じですね…。怪我自体の治癒は…?」
「ほっといても治らない…もう体は死んでるからな。アズールに血をもらったときに、血に含まれる魔力で体を治すんだ」
「シロ先輩にとって血ってそんな効果が…」
「…まぁな」