Second reincarnation【ツイステ】
第24章 自白デー
そんな私の心配に気付いてるのか、フロイド先輩はぎゅっと手を握ってくれる
「大丈夫だから、小エビちゃん。クリオネちゃんはあれで普通なんだよ」
「…どういうこと…ですか…?」
「詳しくは…本人に聞かないと。オレが全部言っちゃったら卑怯だし。とりあえず、クリオネちゃんは大丈夫だから今は落ち着こっか」
「…わかりました。フロイド先輩がそういうなら…」
結局昼休みが終わる頃まで、シロ先輩はラウンジに戻ってこなかった
話が聞けないまま午後の授業が過ぎて行って、放課後
オクタヴィネル寮の談話室の使用許可を貰ったと、シロ先輩がわざわざ部屋まで迎えにきてくれて、二人で一緒に談話室に入る
道中怪我を庇うような仕草はしてない…あんな大怪我をしていたのに
今にも倒れてしまったらどうしようかと、ハラハラしながらシロ先輩の向かいのソファーに座る
「じゃあ話そうか。まずはなにから聞きたい?」
「…あの、怪我は?」
「オレの怪我は普通の薬じゃ逆効果になるんだ。…アンデッドに聖水を使ったら浄化されるだろ?」
「は、はぁ…そりゃアンデッドにそんなもの使ったら………え?でも、あの…それは…」
「ずっと隠してて悪かった。オレは死人っていうアンデッドのモンスターなんだ。アズールと契約を交わして血を提供してもらう代わりに仕事を手伝ってる」
「……だから、薬は使えないって…」
「驚いたろ。そばにいたのが死体だったって。知られたら怖がらせるかと思って…オレが怖がられたら傷つくからって理由で、隠してたんだ。本当にごめんな」
…そういうことだったんだ
アズール先輩と契約してる…ってことは、もちろんフロイド先輩もジェイド先輩も知っていたんだよね…