Second reincarnation【ツイステ】
第24章 自白デー
「どうしたんですかその怪我!?」
「これはほら、えっと…山でこけて…」
「最近は山を愛する会の活動はなかったはずです!…大体、そんな怪我で普通に振る舞うだなんて…いくら痛みに鈍いからって程度があります!!」
「隠してたのは悪かったけど…本当に大丈夫なんだ」
「実際にそんな怪我見てそんな言葉信じられません…そうだ…保健室にいきましょう!骨折が一瞬で治る薬があるんです!あれなら…!」
「……その薬は、オレには使えないんだ…レイ」
シロ先輩の片手をつかんで、保健室に連れて行こうとしたけどシロ先輩は頑なに動こうとしてくれなかった
…でも、気が動転していて気付くのが遅れてしまった
シロ先輩の手が…人魚であるフロイド先輩よりも冷たいことに気がついて、握っていた手をじっと見つめた
この冷たさには覚えがある
熱にうなされてた時に…私の手を握っていてくれた温度だ
いやでも、その前に…
「こんなに冷たい……やっぱり全然大丈夫なんかじゃありませんよ…!」
「わわ、待ったレイ…!本当に、オレは…」
更衣室を出ようとしたら、入ってきたフロイド先輩と軽くぶつかる
…私が大声を出していたせいで心配して見にきてくれたみたいだ
「なにこれ。どういう状況?」
「端的に言うと……バレちゃった…?」
「…あー、そーいうこと」
「…ば、ばれ…?て、それどころじゃなくて…!フロイド先輩、シロ先輩が…」
「とりあえず小エビちゃん落ち着こっか。クリオネちゃんは着替えてから来てね〜」
「……ありがとう。フロイド」
フロイド先輩に背中を押されて、更衣室を出ることになってしまった
シロ先輩、絶対に大丈夫なんかじゃない…