Second reincarnation【ツイステ】
第20章 淀
「話は聞きました。…まぁ予想の範囲内ですね…こういったときに行動を起こす生徒の素性は割れてますから対応はできると思いますが…」
「…ますが…なぁに?アズール」
「少々強硬手段を取ってくる輩が多く見受けられるんです。穏便に解決はし辛いでしょうね…」
「オレは別に構わねーけど。寧ろ雑魚どもを蹴散らす方がスッキリするしー」
「僕も最近は体が鈍っていたところですから構いません。…アズールが心配してるのはシロさんの方ですか」
「え?オレ?…レイじゃなくて?」
聞き間違いかと思って三人の顔を見渡すけど、三人とも目が「お前だよ」と言っている…
「貴方が一番の問題児です。一人で囲まれたらどうやって撃退するんですか」
「あーそっか…やり返したら殺しちゃうかもしれないし」
「殺すのが一番困るんですよ…みんな貴方みたいに不死身じゃないんですから」
「別に前みたいに大人しくしてりゃ勝手に飽きてどっか行くんじゃね?それじゃダメなの?」
「…その度に治療と称して血を提供する身にもなってください」
「それは…確かにダメだな…」
そんなことになったらまたアズールの指がぶがぶ事件が起こってしまうかもしれない…
それにレイにも見つかると流石に隠しきれないし…
だからといってどうしたものか…と首を傾げていると、アズールがため息をつきながら口を開いた
「仕方ありません…ジェイド、頼めます?」
「良いですよ。僕もシロさんの対応には少々物申さないといけないことがありましたから」
「え?なにを…?」
「そうと決まれば、ラウンジはしばらく臨時休業にしましょう。ここ最近の売り上げはかなりの物でしたから多少の休業は痛手ではありません。シロ、今すぐ体操服に着替えてきなさい」
「は?え…?」
「ほらほら、行きますよシロさん」
「え〜面白そう〜…オレも行こ〜!」
「嫌な予感しかしないんだけど…嫌な予感しかしないんだけど!!」