Second reincarnation【ツイステ】
第20章 淀
「ねー小エビちゃんってどんな子だったのぉ?」
「今と変わらねぇよ。優しくて優等生で、ホラー系に弱くて、甘いものが好きで…」
…言い出したらキリがない
スラスラと良いところも悪いところもたくさん出てくる。それくらいずっと見てきたから
また一緒にゲームしたり、好きな漫画の話したり、一緒に晩ご飯作ったり…
…なんて思ったけど、すぐにそんな考えは捨てる
「フロイドが知ってる通りの奴だったよ」
「そっかぁ……ねぇクリオネちゃん。もし、オレが小エビちゃんに帰って欲しくないって言ったらどうする?」
「それは…オレに決定権はないよ。レイが決めることだから」
「帰りたいって言う小エビちゃんを、オレが無理やり引き止めてもなんも言わねーの?」
「……内心オレも、少なからずフロイドと同じこと思ってるから、一概に否定しきれないな…お兄ちゃん失格だ」
もう元の世界で一緒に暮らせないから…
でもそんな理由でオレは妹を引き止めたくない
だから思ってしまう時がある
オレ以外の誰かが…あいつを引き止めてくれれば…どんなに良いだろう
「…さ、アズールたちのところに戻ろう」
「んー…」
制服を着直して、更衣室を出る
ラウンジで話していた二人はちょうど話終えたようで、二人してこっちを見た