第20章 淀

今日はレイ、マジフトの方に呼ばれて仕事は休みって言ってたから久しぶりに三人か…



「おや、三人揃ってくるのは珍しいですね。…ってなんでシロは制服に血をつけてるんですか」

「あ、これは返り血的なやつだから。背負ったらついちゃったみたいだな…着替えなきゃ…だるー…」

「返り血って…何してきたんです？まさか問題を持ち込んだりしてないでしょうね？」

「そのことについてアズールにお話が。開店までまだ時間があるので話しましょう」



ラウンジの奥の部屋でオレが着替える間に、ジェイドがアズールにさっきまでの話をしてくれることになった


奥の簡易更衣室で余ってるワイシャツに着替える

…と、暇だからって理由でついてきたフロイドが着替えを眺めながら呟く



「…今更だけどクリオネちゃんって本当に小エビちゃんのお兄ちゃんなの？」

「…まぁそうだけど…」

「…似てねー…」

「わかる…似てないんだよなオレとレイって…」



珍しく共感できる一言を言われて、思わず遠い目になる…

お世辞にも可愛いと言う要素を持ち合わせていない両親から、なんであんな可愛い妹が生まれるんだと何度思ったことか

そしてびっくりするくらいオレと似てない。あれが世に言う突然変異というやつか…