第20章 淀

「アズール大儲けだなこりゃ…」

「楽しくなりそうじゃないですか」

「雑魚ども追いかけ回すの気分いいよねぇ。しかも動機が動機だしさぁ」

「ですがレイさんをあまり一人にはさせれなくなりましたね…まぁレイさん自身危ない場所に行く傾向は無いので大丈夫だとは思いますが…」

「授業はエースとデュース。部活はマジフトとバスケの兼用。放課後はオレらと一緒…強いて言うなら自室にいる間くらいか」

「ああ言う輩は部屋の鍵を壊してきますからね…レイさんの部屋は僕たちの部屋から離れてますし何か対策を考えた方が良さそうです」

「だったらさぁ…みんなで一緒に寝りゃいいんじゃね？そっちの方が楽しいってぇ！」

「お前まだそれ諦めてなかったのかよ」



レイが熱を出す前…フロイドがあいつの自室の扉を蹴破って壊したせいで、前もそんな話が出てたな…

今はあれからもう数日経ってて、レイも修理が終わったから自室に戻ってる



「ですが事が起きてからでは問題です。手は打っておいて損はないでしょう」

「それもそうだな…なんかあったらフロイドはすまきにして廊下に放り出すか」

「はぁ？クリオネちゃんに負ける気しないんですけど…」

「力だけならオレも負ける気はしねーな…部屋の中は狭いし」

「暴れるのは構いませんけど、レイさんと僕に迷惑はかけないでくださいね」

「ジェイドもすっかり小エビちゃん泊める気満々じゃん」

「…アズールが拗ねそうだなぁ…」



ははは…と苦笑いしながら、まだ開店していないラウンジに向かう