Second reincarnation【ツイステ】
第20章 淀
ということで一人で五人担いでジェイドとフロイドと三人で保健室まで向かっていると、フロイドが珍しく感心したような様子で口を開いた
「クリオネちゃんって本当馬鹿力だよねぇ」
「お前らも人間よりは強いだろ」
「そこは人と人魚の差ですよ。シロさんには負けます」
「咄嗟のことになると加減が効かないから不便でしかないけどな…」
ラウンジで料理をしたり、掃除でホウキを持ったり、授業でペン持ったりすることに関しては特に問題はない
喧嘩や、驚かしに来られたりすると咄嗟の力加減ができなくなるからこういうことに関しては困った困った
アズールの仕事を手伝うとこういうのに絡まれる機会が増えるからたまったもんじゃない
「初めて雑魚どもにやり返した時、相手の手首掴んだだけでへし折っちゃってたもんねぇ」
「あー…あれは気持ち悪かったな…感触が…お陰で二発目のストレートを入れなくて済んで良かった」
「折られた方の顔も面白いものでしたね」
「きょとんってしちゃってんの!さっきまで威勢良かったのにさぁ!」
「あまり笑うとあの時の上級生がかわいそうですよフロイド」
「だって事実だしさぁ…あ、ここじゃね?保健室」
「失礼しまーす」というフロイドの気の抜けた声とともに保健室に入る
…先生は不在みたいだ
とりあえずさっき双子がボッコボコにした先輩たちを保健室の床に落とす
「運んでやったんだし放置でいいんじゃね?首謀者にはジェイドのユニーク魔法でちゃんと情報聞き出せたしさぁ」
「そうですね…あまり時間をとられるのも癪ですし」
「賛成ー」
そんなこんなで先輩たちは放置して保健室を出る
…で、これをアズールに言わないといけないわけだ…