• テキストサイズ

Second reincarnation【ツイステ】

第20章 淀





最近良くない噂が流れてる


別に校内生徒全員がしているほどメジャーなものにはなってない

どちらかというと、不良と呼ばれる部類の生徒たちの間で流行っている噂なんだけど…



「やっぱり女ってことをバラすの、些か早すぎたんじゃねーの?」

「まさか上流階級のお坊ちゃんたちがここまで女性に飢えているとは思っても見ませんでした…紳士の嗜みはどこへ行ったのやら」

「そもそもこの学校元々治安よくないからな…よいしょっと」



噂の標的はレイだった

この学校に女子がいる。なんて男子校で流行ったら、まぁこうなることは予想はしてたんだけど…

流石に手が早過ぎるだろ。と内心悪態をついて、地面に転がる先輩たちを一人一人雑に持ち上げる


今回は五人の上級生

レイを狙って襲う計画を立ててるところ、〝偶然〟知った双子とオレの三人で物理的に口封じに来たわけだ


絞めるのは双子の仕事。その後に散らばった上級生を片付けるのがオレの仕事…

人間は無意識に力を制限してるっていうのは本当だったみたいで、死人のオレは荒ごとになると力加減ができないのでアズールに喧嘩に加勢するのを手酷く止められている

オレも別に殺したいわけじゃないからそれには従う…

だから一年の頃上級生に呼び出されて暴力を振るわれた時には、一方的にタコ殴りになってたわけだけど…


そんな懐かしいことを思い出して、一つ小さくため息をつきながら、どうにかこうにか五人の先輩を担いで持ち上げる

この先輩たちも一応教師側には悪事をバラされるわけにはいかないから、保健室で目を覚ましてもらえれば大人しくさせられる

優等生気取りで保健室に運ばなきゃいけないのが面倒くさいけど…妹のためならしょうがない

/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp