Second reincarnation【ツイステ】
第19章 懐かしい
「…フロイド先輩、もしかしてずっとここにいてくれたんですか…?」
「昨日の夜と、今日の授業中以外はずーっといたよ。小エビちゃん全然起きねーから心配した」
「あ…それは……ありがとうございます」
「でも今は元気そーだからいーや。熱は?」
そう言いながら、額にまたひんやりとした触感が伝わる
…そこで一つだけ違和感を覚えた
「大分下がったねぇ。でも今日は一日お休みかなぁ…」
「…あの、フロイド先輩。先輩って私の手、握っててくれたりしましたか?」
「手?…小エビちゃんがオレの腕にしがみついて寝てたことはあったけど、オレからは握ってないよ」
「……そう、ですか…」
…確かに、あの時左手を握っていたあの冷たさはフロイド先輩の手よりも冷たかった
実際触ったことないけど…あれは…まるで、死んでしまった人のような体温だった気がする…
この学校の至る所にゴーストが住みついているらしいから…その悪戯だったかもしれない
ていうか抱きついてたってなんだ…そんなことしてたんだ私…反省しよ…