Second reincarnation【ツイステ】
第19章 懐かしい
フロイド先輩にお礼も言えてないだろうし、涙で制服、濡らしちゃっただろうし…
そんなことをうずらぼんやりと思いながら目を瞑ったままだけど意識は取り戻した
…左手が、冷たい
というか誰かに握られてる…もしかしたらフロイド先輩かもしれない
どのくらいそうしてたかな…泣いたせいか、目も腫れてる感じがして目を開けるのすら億劫になってた
ゆっくりと呼吸を繰り返して時間が進む
途中、何か会話が聞こえていた気もするけど…なんて言っていたのかはわからなかった
私の手を握る冷えた手は、その間もずっと離れずにそばにいた
…でも、次眠って起きたときにはその冷たさは無くなっていて…
…目を開ける
「………あさ…?」
「今はお昼だよ小エビちゃん。よく眠ってたねぇ」
「…フロイド先輩…」
「安心しなよ。小エビちゃんは熱でお休みですってちゃんと先生に言ってくれたから。ジェイドが」
「……私半日以上も眠ってたんですか。今日、月曜日…」
今より前に起きた時よりは、大分思考がはっきりしてる
…汗をたくさんかいたせいか、ベトっとした感じがして…体が気持ち悪い…
その感覚に顔を顰めながら、体を起こす