Second reincarnation【ツイステ】
第19章 懐かしい
言われるがままふかふかとした枕の背もたれに体を預けた
…案外心地がいい…
…で、フロイド先輩はというと持っていたトレーに乗っているものをスプーンですくっていた
…見覚えがあった
器にとか、食器にとかじゃなくて…その料理に
フロイド先輩がスプーンにすくったそれをじっと眺めていると、ニコニコしながらフロイド先輩が私の口元までそれを持ってくる
「じゃー口開けて?」
「……え?…あ、あの…流石にこれは…」
「は?なに?小エビちゃんオレが食べさせるのイヤなの?」
「あ、嫌じゃないです…とっても美味しそう…いただきます…」
不機嫌になったらなにされるかわからない…ので、大人しく食べさせてもらうことにした
差し出されたスプーンを口に運ぶ
…やっぱりそうだ
これはお粥だ…しかもこれ…
「……これ…先輩が…作ったんですか?」
「え?……うん。そーだけど?…それがどーかしたの?」
「いえ…あの……」
たった一口だけだったけど、私はこの味を知ってる