Second reincarnation【ツイステ】
第18章 発熱ドロップアウト
どうやらアズールはもう大丈夫そうだ
そのあとはアズールの部屋で少し会話をしたあと、やることがなくなってしまったのでラウンジの掃除をして、双子の部屋に戻る
自室にいたジェイドがキノコ栽培キットでキノコの世話をしているのを目撃したが、見慣れた光景なので今更突っ込むことはない
「そういえば、レイさんの部屋の扉、明日には修繕が終わるようです」
「そっか。じゃあまたお見舞い行った時にでも教えてやらないとな」
「そうですね。…本当なら、片時も離れず看病していたいのでは?」
「そりゃ昔からそうしてたからな。…でも今はフロイドがいてくれるし、あいつにとってはオレはお兄ちゃんじゃないから」
喧嘩らしい喧嘩をしたことがないくらい仲が良かった
側にいるのが当たり前の毎日だった
一年前はどうしても取り戻したかった記憶のはずなのに…こうやっていざ取り戻してみると考えさせられるものがある
あんなに大切だった妹が同じ学校にいるのに、それを知らないフリして過ごさないといけないのが…
これほどもどかしいとは思ってなかった
「これほどまで妹離れできてなかったとは…オレも大概だな…」
「シスコン…というやつですか?」
「悪かったな!…ジェイドもフロイドと普通に仲良かったろ。昨日の夜とか急に下ネタな話し始めたから思わず固まったぞ」
「それはまぁ、僕たちも健全な男子高校生なので。それに下手に隠すより自然でしょう?」
「あー…まぁそうだけど…」
「シロさんはあまりそういった会話には入ってきませんでしたが…苦手でしたか?」
「別に苦手じゃないけど、そういう話をすることが今までなかったんだよ…しかもお前らの下ネタって下ネタのレベルを超えてるだろ…」
たとえ健全な男子高校生だとしても、あそこまで酷い話をする奴は初めて見た…
男のオレでも軽く引いちゃうレベル