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Second reincarnation【ツイステ】

第18章 発熱ドロップアウト




たとえ嘘をついて一緒に戻ったとしてもレイを酷く混乱させるだけだと思うし


だから実は身内だったというこの真実は、あまり軽率に本人に伝えるべきじゃない。という結論に至った



「なら……このことはレイさんには出来るだけ伏せておくべきでしょう。僕からフロイドにも後で伝えておきます」

「問題は思い出してしまった時の方が障害が多いかもしれません。仮に、仲が良かったというのがシロの酷い妄想でなく真実ならレイさんがどう動くか見当がつきませんので」

「……いや、酷い妄想とかじゃなくちゃんと事実だから」

「仮にと付けたでしょう。貴方もそこが気がかりだから記憶が戻ってもすぐにこのことを伝えられなかったんじゃないですか?」

「…こ、これだから頭のいい奴は…」



途中から全部お見通しだったのか…

たとえ体調が万全じゃないとしてもやっぱりアズールはアズールのようだ


さて、ここまで話し終えたらやることはもう決まっている



「あいつが帰るためには、元いた場所の記憶がないといけなかったけど、その記憶に関しての問題はオレの記憶で代用できるよな」

「確かに貴方の記憶を借りればレイさんは思い出さずとも帰れるでしょうが……最後の最後まで、本当に伝えなくて良いんですか?」

「必要に迫られれば考えるけど今のところは良いんだよ。どうやったってオレはもう帰れないんだし…どうせ元の世界に戻ったらオレが死んでること、全部知られるしさ」

「…まぁ、それもそうですけど…」

「帰る方法……よく考えたら、鏡の間にある鏡を使えばいいんじゃないですか?」



さっきからずっと顎に手を当てたまま考え込んでいたアズールがそう提案してきた
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