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Second reincarnation【ツイステ】

第18章 発熱ドロップアウト





「そうそう…記憶さ、戻ったんだ。数日前に突然全部思い出した」

「…重大発表を貴方さらっと…」

「隠してたわけじゃないんだけど言うタイミングがなかなかなくて…あははは…」



頬を掻きながらそう答える

またこいつは…と言わんばかりに呆れ顔になるアズールだけど、疲れてるのか小言は飛んではこなかった



「それで、何を思い出したんです?」

「全部だよ全部。住んでた地名だって思い出したし、家族の顔と名前も思い出したし、生前何してたかとか…あと、オレが死んだ理由も思い出した」

「…本来死人というのは、死んだ人間が生前強く願った願いを叶えるために理性をなくして徘徊するアンデッド系のモンスターです。なら、貴方が死人になった理由も思い出したということですか?」



そう聞いてきたアズールの目をまっすぐ見て、少しだけ微笑む


もちろん思い出したさ


そう力なく呟いて視線を落とす



「思い出したことで思い知ったんだ。レイがこの学校にきたのは、魔法の素質もあったんだろうけど…ほぼ間違いなくオレのせいだって」

「どうしてここでレイさんの名前が…」

「…実の兄妹なんだ。オレとレイ」

「………は?」



アズールとジェイドの声が被って、二人して目を丸くする

聞き間違いでもしたかと思ってるんだろうか…

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