Second reincarnation【ツイステ】
第18章 発熱ドロップアウト
「今から消化に良いご飯作るから、レイに食べさせてやってきてくれ。オレはアズールの方を見るから」
「別にいーけど…」
「そんな落ち込まなくても大丈夫だって。…あーそうそう、それと…レイがこのご飯誰が作ったのかって聞いてきたら、フロイドが作ったって言っといてくれ」
「は?なんでそんな嘘言わないといけねーの?」
「頼むよ。その代わり朝ごはん作ってやるから」
「…対価があるなら別にそのくらい良いけど…そもそもなんでそんな質問が来るわけ」
「もしも、だからな。絶対聞かれるかは分かんないけど」
「変なクリオネちゃん」
興味なさそうに返答して、そのままあくびをするフロイドはラウンジに来るとソファーに大の字で寝そべる
もし寝たらゲンコツを喰らわせてやろうかな…と心の中で呟きながら、早速準備に取り掛かった
卵を入れた、一番スタンダード…だと思ってるお粥を手早く作って二人分のトレーを持ってフロイドの元に向かう
「はいこれ。言っとくけど病人に手を出すなよ」
「いくらなんでもやんないよ。あ、でも反応にもよるかも」
「…一気に心配になってきたからジェイドに任せるか…」
「うそうそ〜…ていうかそんな心配するならクリオネちゃんが食べせてあげればいーじゃん」
「それができたら苦労してないっての」
レイ分のトレーをフロイドに押し付けて、アズールの部屋に向かう
アズールはそろそろ起きてる頃合いだと思うけど…
そんな事を考えながらアズールの部屋の扉を開ける
「あれ、ジェイドも起きてるじゃん」
「おはようございます。起きたら部屋に誰もいなくて寂しい思いをしました」
「思ってもないことを言うんじゃない。…アズール調子は?病人食作ったけど食えるか?」
「問題ありません。…それは手間をかけさせました」
「このくらい慣れてるから大丈夫だよ。スプーンは…まだ手が震えるよな。食わせてやろーか」
「そ、そのくらい支障ありません!お構いなく!」
ニヤニヤしながらあーんして食べさせてやろうと思って、一口分のお粥をすくおうとしたら怒られてしまった