Second reincarnation【ツイステ】
第16章 ストレスフラストレーション
「どうでしたか?」
「すぐ帰るってさ。目当てのキノコは手に入ったとか嬉しそーにしてたけど…」
「それは何よりですね……ッてて…」
最初の頃は私もアドレナリンが出ていたのか、あまり痛みは感じてなかったんだけど
今になってからちょっとずつ痛みが増してきた
…心なしかさっきより腫れてるような気もする…
「それやっぱり折れてるんじゃね?痛そー…」
「んー…骨折の経験がないのでなんとも言えないんですけど…多分そうかもしれないです。…でもフロイド先輩が噛まれなくて良かったですよ。先輩の手って大きいけど指も長くて綺麗な手してますし」
何よりラウンジでホールを務めるなら、フロイド先輩は手に怪我をするわけにもいかないだろうし…
そういう意味で伝えた言葉だったけど、その言葉にフロイド先輩は顔を背ける
「それは、小エビちゃんも同じじゃん…」
「え、今なんて…」
「今戻りました。状況は…おや…出直した方がよかったですか?」
「変に気を使わなくていいから早く戻ってきてくんない?」
勢いよくアズール先輩の部屋にジェイド先輩が入ってくるけど、私とフロイド先輩の様子を一目見てそそくさと後ろ歩きで部屋の外に戻っていってしまう
のに対して、フロイド先輩がキレ気味で突っ込む