Second reincarnation【ツイステ】
第16章 ストレスフラストレーション
その間ほぼゼロ距離でフロイド先輩はぴったりとすり寄って歩いてくるので、ちょっと歩きづらい…
いや、まぁその…嫌というわけではないんだけど…
どうしてだか、こういう時は恐怖心の方が勝ってしまうので考えものだ
このやりようのない気持ちをどうしてくれようと、フロイド先輩がアズール先輩の部屋の扉を開けてくれて、そのまま部屋の中に入る…と
そこには目を疑うような光景が広がっていた
「あ…アズール先輩…!?何してるんですか!?」
一心不乱に自分の指に噛みつくアズール先輩を見て、急いでトレーを机の上に置いてアズール先輩の手首を掴む
…びっくりするくらいびくともしない…
アズール先輩自体、そんなに筋肉質な体ではないけれど…これが男と女の力差なのか
それでもやめさせようと手を引っ張る
「退いてて小エビちゃん、オレがやったげる」
「フロイド先輩…!」
「ほらアズール、そんなことしたら痛いだけでしょ…!」
フロイド先輩のおかげで、アズール先輩の両手は抑えられたけど…
それでもまだアズール先輩は止まらなくて
自分の手を押さえているフロイド先輩の手に今度は噛みつこうと動き出す
「わわ、ダメですよ…!!」
「小エビちゃん!?」