Second reincarnation【ツイステ】
第16章 ストレスフラストレーション
…思っていた以上に仕事中毒者というか…あの書類の山はさすがに一人では捌き切れないんじゃないかな…
そう思って歩いていると、私の考えていたことが分かったのかフロイド先輩が口を開く
「小エビちゃん、思ってた以上にびっくりしてるでしょ」
「…はい。あそこまで仕事があるなんて…寮長って役職の先輩方は本当に大変なんですね」
「いやいや、あんなんになってるのはアズールだけだって。ああやって契約で縛って奪ってアズールは今の地位を持ってんの」
「…へぇ……?」
縛って奪って…ってことは…
アズール先輩のユニーク魔法のことかな
でも些かあれは抱え込み過ぎな気もするけど…
「あのお仕事ってお手伝いすることはできないんですかね…」
「ジェイドがいれば手伝えるだろーけど、オレとかクリオネちゃんはああいう書類整理は向かねーから無理。小エビちゃんも今はあっちの仕事に関しては無関係者だし…」
「あの取り立てみたいなことするやつですか?」
「そーそー。さすがに小エビちゃんじゃ、何か返り討ちにあっちゃいそうだしオレもおすすめはしたくねぇな〜」
「私もそういうのはあまり……せめて部屋の片付けとか…簡単なことでもお手伝いできればいいんですが…」
ラウンジについて、コーヒーを淹れながら、うーん…と唸る
「…随分アズールに優しいねぇ小エビちゃん…」
「え?…だって、色々とご迷惑おかけしてるので…」
「えーオレは〜?オレもちゃんと頑張ってるんだけど」
「もちろんフロイド先輩にもありがたいと思う気持ちはありますよ…!!」
「本当に?」
「本当です」
コーヒーをトレーに乗せて…あと、簡単なお茶菓子も添えて、トレーを持ち上げる