第14章 ー雄英体育祭・レクリエーションー
「尾白君…何で?!」
「せっかくプロに見て貰える場なのに!!」
皆が彼に詰め寄って聞くが当の本人は
ギュッと腕を掴んで悔しそうな顔をしている
「俺騎馬戦の記憶…終盤までないんだ」
その後彼が話したのはそんな状態だったのに
このまま出るのはプライドが許さないという事だ
そして尾白君と同じチームだった
B組の庄田君も同等の理由から辞退するらしい
「なんか妙なことになってるが…」
「ここは主審ミッドナイトの采配がどうなるか…」
中々不穏な空気の中主審である
ミッドナイトは鞭を片手に考えている
「そういう青臭い話はさぁ…好み!!
庄田・尾白の棄権を認めます!」
結果2人の棄権が認められ空いた2枠には
鉄哲君と塩崎さんが繰り上がって加わった
そしていよいよトーナメントの組み分け…
私の1回戦の相手は天哉君だった
『はは…まぢか』
「全力で挑ませてもらうぞ」
騎馬戦では天哉君の隠し技にしてやられたが
『…私も負けないよ』
今度はサシでの勝負ー
差し出された手をぎゅっと握り返し
しっかりと彼の目を見つめ応えた