第13章 ー雄英体育祭・騎馬戦ー
「万が一に備えてハチマキの位置は
変えてますわ!甘いですわ緑谷さん!」
(70ポイントじゃ圏外!…こうなったら)
「そろそろ時間だ、カウントいくぜ
エヴィバディセイヘイ!10、9……」
「もう一度だ!!」
「クソデクー!」
残り数秒の中再度挑む私達と
何処からか1000万を奪いに来た勝己達
「タイムアーップ!」
ただデク君の手が届く前に時間切れとなった
「さぁ上位4チーム見てみよか!」
そして1位から順に呼ばれるチーム名
「あの…ごめん、みんな……」
『大丈夫だよ、デク君』
ハチマキが取れず落ち込んでいた彼に
そう言って常闇君と私はあるものを差し出す
「お前の初撃から明らかに轟は動揺を見せた
1000万を取るのが本意だったろうが…
そう上手くは行かないな…だがこうして…」
615と165のポイントが書かれたハチマキ…
「4位 緑谷チーム!」
「うわぁぁぁ!!」
あまりの喜びで地面に
のめり込むほどの勢いで泣き出すデク君
そして何とか私達は4位に入り込み
次の戦いへの切符を手にしたのだった