第13章 ー雄英体育祭・騎馬戦ー
「そろそろ奪るぞ」
「もう少々終盤で相対するのではと
踏んでいたが…随分買われたな緑谷」
「時間も半分もないから足とめないでね
仕掛けてくるのは…1組だけじゃない!」
相対していた轟君達が近づいてくる中
その後方からもいくつかの組が迫ってくる
だが他のチームは全て轟君チームによって
その場で足止めされることとなった
(上鳴君の放電で足止めして氷漬けか
理にかなった作戦だこと……)
「牽制する!」
接近する彼らにダークシャドウで攻撃するが
八百万さんの個性で軽く防がれてしまう
「八百万さんの想像厄介だな」
『上鳴君がいるから迂闊に近づけないし…』
「くっ!!……相性が悪い」
唯一攻撃の要であるダークシャドウだけど
上鳴の放電がある限り攻撃力は下がる一方…
私が両手使えれば何とかできるが
騎馬で手を使うのは不可能だ
『ここで飛んで逃げても何かしら
妨害受けるから飛べない…どうするデク君!』
「ダークシャドウで牽制しつつ
残り時間逃げ切るしかない!!」
周りを氷で囲まれた狭い空間ー
私達はその指示に従いひたすら逃げる
「残り時間約1分!!
轟フィールドをサシ仕様にし…
そしてあっちゅー間に1000万奪取!
とか思ってたよ、5分前までは!緑谷なんと
この狭い空間を5分間逃げ切っている」
残り1分守りきれば勝てるー
そう思っていた時だった