第12章 ー雄英体育祭・障害物競走ー
そして続々と残りの生徒がゴールする中
私は息を整え腰に巻いたジャージを羽織る
「神無月…」
私の名前を呼び近づいてくる轟君
その表情はいつもより険しいー
『轟君、お疲れ様』
「次は…負けねぇ」
笑いながら声を掛けたが
彼は表情を変えることなく
それだけ言ってまた離れていった
「ようやく終了ね
それじゃあ結果をご覧なさい!!」
そして漸く全員がゴールし終え
目の前のモニターに結果が表示される
1位 緑谷 出久
2位 神無月 椿紗
3位 轟 焦凍
4位 爆豪 勝己
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42位 青山 優雅
「予選通過は上位42名!
次からいよいよ本選よ!」
そしてミッドナイトの進行の元
モニターに第2種目が表示される
ー騎馬戦ー
内容は普通の騎馬戦と変わらないが
先程の結果に従いポイントが振り分けられる
それによって組む騎馬のポイントも変わる
「そして与えられるポイントは下から5ずつ
…1位に与えられるのは1000万ポイント!」
「1000万?!」
『5ずつ…関係ないじゃん笑』
「上位のやつほど狙われちゃう
下克上サバイバルよー!」
楽しそうなミッドナイトの声とは裏腹に
全生徒がデク君に敵意むき出しの中
チーム決めのための15分間がスタートした